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耳介と後頭部のなす角度
(しょう立角)を計測(赤色▲)
片側の立ち耳は特に、マスク着用時の外れやすさで生活上困ることがあります。当院では、日常生活に障害をきたす症状のある成人の立ち耳に対し、手術療法を行なっています。手術の効率化および術後の良好な形態を目指し、まず手術に先立ち成人の方は頭部CT検査による立ち耳の角度(しょう立角)を計測します(図7) 。
手術では、頭部CT所見を参考にしながら対側に合わせて調整することで、左右差の少ない仕上がりを目指しています。
立ち耳の方は軟骨の舟状窩と呼ばれる部分の屈曲が弱く、角度が浅いことにより耳の輪郭が立ち上がって見えている状況が多く見られます。
手術は局所麻酔下に行います。
舟状窩の軟骨の形態に沿って耳輪部の立ち上がりを後面へ寝かせるようにするため、ポイントを決めておきます。
耳介裏面を切開して軟骨を出し、強度や立ち耳の程度により軟骨に数カ所切れ目を入れ、屈曲しやすく加工します。
健側の形態に合わせて耳介後面で3〜6箇所の軟骨を縫合固定して耳を後ろに引き、立ち耳の角度を調整します。
皮膚を縫合して、最後に、出血予防および耳介の形の安定のため耳介部分に形成用のガーゼを縫い付けて固定し終了となります。
当院では、内服薬などや持病の問題のない成人の方においては、通常2泊3日の入院手術治療を行なっています。抜糸までは約1週間から10日となります。保険診療となります。
ご自宅での矯正装具着用例
耳介変形の治療には大きく保存的治療(矯正療法)と、外科的治療(手術療法)の二つに分けられます。矯正療法で効果を得るには治療を開始する時期が重要となります。前述のように、生まれてすぐの耳の軟骨は非常に柔らかいため、矯正で形が変化するからです。
矯正療法を行う場合は、出生後なるべく早期に来院していただき変形の診断がつき次第、矯正装具による治療を開始することが推奨されます。
変形の程度によりますが、まずは生後6ヶ月程度までの矯正療法での改善を目指します。
変形の程度によりますが、まずは生後6ヶ月程度までの矯正療法での改善を目指します。
矯正療法の問題点として、装具を取り付けて圧迫を加えるため皮膚にダメージを及ぼすリスクがあります。軟骨の矯正のためには早期から十分に形を整える装具を使用することが望ましいのですが、出生後すぐは皮膚が非常に薄く、成人の1/2程度と言われており、装具による圧迫で皮膚のダメージをきたす可能性があります。
装具治療は通院毎に耳の変形の程度やサイズに合わせた装具を作成し、自宅でご家族に連日装具を着用固定してもらう治療となります。そのため当院では初回装具及び皮膚コンディションをみながら装具を変更していく通院治療を行っています。
初回受診時は保険診療適応となります。初回受診時に矯正治療の適応があると判断された場合は、自費診療の矯正治療を継続するかどうか、治療スケジュールや料金、通院日程をご提案し、ご検討いただいた上で、矯正治療(自費)の予約を取っていただく形となっています。乳幼児の月齢にあわせ無理のない通院スケジュールとなるよう計画します。
生後6ヶ月程度で指の細かい動作ができるようになると、装具自体を外して口に入れてしまうなどの危険性があるため、矯正治療が続けられなくなる可能性があります。軟骨の成長による強度の増加の問題から、1歳までの間に矯正されることを目指しますが、その間に矯正治療困難となる場合は、本人の理解が得られる場合3歳程度以降で再開する場合もあります。
ただし幼児期以降の矯正療法を継続することで手術が不要となるかどうかは症状の程度によるところが大きいです。マスク着用不能の場合は幼稚園や学校での給食など、就学生活での不都合が生じる場合があるため就学前に手術治療を行う場合があります。
乳児の耳の変形に対する初回受診については、待ち時間の調整などの点から、かかりつけ小児科などからの紹介状をご持参いただき、当院の初診予約を取って受診していただくようご案内しております。
当科では耳の変形の問題に対して、的確に診断し最適な治療法をご提供します。
耳のかたちの異常などでお困りの患者さんは、是非当科にご相談下さい。
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